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完璧主義を辞めたい人へ|頑張れない自分を責め続けてきたあなたへ

「頑張れない日があるだけで、自分を強く責めてしまう。」

「少し休みたい気持ちより、もっとやらなければという考えが頭を離れない。」

完璧主義を辞めたいのに、辞められないと思っていませんか?

 

完璧を求め続ける生活が続くと、疲れ切っている自分に気づきにくい状態が続きます。

 

この記事では、完璧主義を無理に手放さず、自分を責めてしまう理由を整理し、完璧主義と自己否定のあいだに距離を置く考え方を解説します。

完璧主義が自己否定につながる仕組み

完璧主義がつらくなる場面では、できなかった結果よりも、自分に向けられる評価の厳しさが自己否定につながります。自分への基準が高い人ほど、少しの失敗が強い自己否定として返ってきます。

 

ここでは、なぜ自分を責める思考が強くなり、完璧主義が自己否定と結びついていくのか、について解説します。

自分を責めてしまう完璧主義の人の特徴

完璧主義を辞めたいと感じる時点で、心はかなり消耗しています。余裕がある状態なら、辞めたいと考えるところまで追い込まれません。完璧主義による苦しさは甘えではなく、もう限界に近いという合図です。

 

完璧主義の人は、できなかった出来事を「たった一度の失敗だから大丈夫」「まあいっか」と思いにくい特徴があります。課題が終わらなかったことや、期待どおりに動けなかったという事実だけで話が終わらず、自分自身を疑い始めるのです。できない自分には価値がない、まだ努力が足りない。だから次はもっと頑張らなければならない、という流れが頭の中で自動的に始まります。

 

この思考は、置いていかれたくない、否定されたくない、役に立たない人間だと思われたくないのようなネガティブな気持ちが発端です。不安が強いほど、少しの遅れや失敗が大きく見え、自分への評価が厳しくなります。

 

結果として、できない状態が続くほど自己否定も強まり、さらに自分を追い立てる構図が出来上がるのです。

なぜ完璧主義になったのか

完璧主義は、生まれつき自分に厳しい性格だから生まれたものではありません。成績や評価を保つために、自分自信に厳しく接してきた結果として身についたものです。

 

たとえば、小学校から中学校に上がる頃、テストの順位がはっきり出たり部活で先輩や顧問の目にさらされたりする場面が増えます。楽しんでいるかどうかより、ちゃんとしているかどうかが見られる空気の中で、気を抜く怖さを感じます。少し手を抜けば差が開く、評価が下がるように感じる経験が積み重なります。

 

頑張っているときの自分しか肯定された記憶がないのも、完璧主義になる理由の一つです。弱音を吐いたときや休みたい気持ちを出したときに、「真面目にやれ」「甘えるな」と返された経験があると、頑張り続けている状態だけが安心につながります。

 

こうした環境の中で、点数や結果、役割といった成果が自分の価値を測る基準になります。成果が出ている間は問題がなくても、少し崩れた瞬間に不安が強くなりがちです。誰かに言われる前に、自分で自分を厳しく見張るやり方が当たり前になります。

 

完璧主義は、真面目に怠けないために続けてきた工夫が、そのまま癖として残っている状態です。

完璧主義と自己否定のあいだに「距離」を置くという考え方

完璧主義がつらくなるのは、できなかった出来事と自分の価値を同時に判断してしまうからです。

 

ここでは、気合や前向きさに頼らず、完璧主義に飲み込まれにくくする具体的な考え方と扱い方について解説します。

気合い・高い目標設定・自己啓発は使わない

完璧主義は、気合いでなんとかならないことが多いです。目標設定も、守れなかった自分をまた追い詰めてしまいます。自己啓発の本に触れることも、自分との差がが目立ってしまって、より完璧主義による自己否定が加速します。自分自身をリセットするつもりで選んだ手段が、自己否定の材料になりかねません。

 

完璧主義を辞める方法は、自分を奮い立たせる刺激はあまり効果がありません。頑張ろうと意気込むと、ただでさえ高い基準がさらに上がります。基準が上がると、達していない自分を評価する時間が増えます。評価が増えるほど、動けない状態が長引きます。

 

完璧主義な自分を否定しているうちは、大きな目標を立てず、調子のいい日に必ず達成できそうな小さな目標だけを立てましょう。頑張れば届く目標ではなく、今日はこれなら終わると即決できる量にするのがコツです。達成感を得るためではなく、自己否定を増やさないことを重要視して考えましょう。

何もしない日を“失敗”と定義しない

何もしない日があると、生産的な一日を無駄にした、ただでさえ遅れているのに差が広がった、と考えがちです。その考えで落ち込むと、せっかく本来出せるはずの集中力や判断力まで削られてもったいないです。

 

完璧主義の人は、普段から人より負荷をかけて動いています。何もしない日は、サボりではなく消耗を戻すための休憩日と捉えましょう。休まずに気力を振り絞るより、休んで通常の力を出せるほうが得です。

 

家にいて何もしなかったと感じて気分が沈むなら、外に出てみるのもおすすめです。家の近所を少し歩いたり、カフェでぼーっとするのもありです。家に1人でいると、鬱々としたり、本当に何もしなかったと責めたりしてしまうので、少しでも外出すると気が楽になります。

自己評価を1日1回だけにする 

完璧主義の人は、気づくと何度も自分を評価しています。朝の段取り、昼までの進み具合、夕方の遅れ。頭の中で何回も振り返るほど、できていない部分ばかり目につきます。自己評価は自信を失うことにもつながるため、できるだけしない方がいいですが、完全にやめるのが難しいなら、回数を減らしましょう。

 

たとえば、一日の終わりに一回だけ振り返ると決めます。それ以外の時間は、評価が始まりそうになったら後回しにします。今考えても意味がないと線を引くだけで十分です。

 

振り返るときは、頭の中だけで済ませず、紙に書き出すとスッキリします。今日は何をやったか、何がしんどかったか、その程度で構いません。書いて外に出すと、考えが一度止まります。

 

自己評価のあとには、その日の自分を褒めましょう。自分を褒めるのがどうしても苦手なら、人に話してしまうのも一つの手です。友人でも家族でも構いません。今日こんな一日だったと口に出すだけで、起こったことは自分の価値とは関係のない事実だと分かります。家族や友人の反応を聞くことで、自分が思っているほど致命的な一日ではなかったと気づかせてくれます。

 

自己評価の回数を減らすだけで、自分を責める時間は確実に短くなります。完璧主義と向き合うこの段階では、良くしようとするより自分自身を裁かない時間を増やすほうが有効です。

完璧主義のままでも、生きやすくなる余地はある

完璧主義を変えようとして、余計につらくなった人も多いと思います。問題だったのは、完璧主義そのものより、できなかった瞬間に自分を強く裁き続けてきたことでした。

 

完璧主義は、これまでの環境の中で身についた考え方です。無理に消そうとしなくても、付き合い方を変える余地はあります。評価を減らし、失敗の扱いを重くしすぎないだけで、生きづらさはなくなっていきます。

 

まずは自分を追い詰めすぎないように、考え方から少しずつ変えていきましょう。